不登校、引きこもりだったASDの話

管理人について

不登校や引きこもりの経験があるASD(管理人)の視点から、当時の生活や感じていたこと、困難、そしてその後の変化について書いてみようと思います。

学校の授業についていけていたころ

小学校の頃は、授業の内容自体は理解できていました。特に、計算や読解といった学習面では問題がなく、むしろ得意な科目もありました。しかし、学年が上がるにつれて、周囲との関わり方や、暗黙のルールを理解することが難しくなっていきました。

不登校・引きこもりになったきっかけ

中学になれたと思ったのは1年の10月ごろでした。みんな当たり前に中学生のふるまいをしていて、私自身は驚きました。どこでみんな教えてもらったのだろうかと不思議に思いました。しかし、周囲と同じように振る舞うことができず、ますます孤立を感じるようになりました。

さらに、中学生時代には過敏性腸症候群ガス型を発症しました。中学の環境に適応できないストレスが身体に影響を及ぼし、常にお腹の不調を抱えるようになりました。授業中にガスが出てしまうことが怖くて、ますます学校に行くことが辛くなり、不登校につながっていきました。

高校に進学することもなく、引きこもり生活は成人まで続きました

外に出るようになったきっかけ

母親の支援と引きこもり支援の人とかかわりながら通信制高校に通い、運転免許を取得しました。その後、引きこもりを脱出し、病院に通うようになり、発達障害と不安障害の診断を受けました。

現在は就労継続支援事業所B型を利用しています

今思うこと

もっと早く自分の特性について知りたかったと思うこともありますが、仮に知っていたとしても、努力したところで今と変わらず働けていなかったかもしれません。そのため、結果は同じだったのではないかとも感じます。

当時の自分は、ただ学校に行けないだけでなく、社会全体に適応できないのではないかという強い不安を抱えていました。しかし、今振り返ると、必ずしも学校や会社だけが生きる場所ではなく、自分に合った環境を見つけることが大切だと感じます。

同じように不登校や引きこもりで悩んでいる人がいたら、自分を責めずに「自分に合ったペースで生きること」を意識してほしいと思います。社会に出る方法は一つではなく、自分にとって安心できる形を見つけることが、最終的には生きやすさにつながるのではないでしょうか。

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